オウム病散発例の臨床的検討

「要旨」 : 1988年に海外から多数例のオウム病の研究が報告された. 当時と比べると環境衛生は改善され, 抗菌薬も開発された. 自施設で診療を行ったオウム病の市中肺炎27例を後方視的に検討した結果, 鳥への曝露歴は86%の症例に認められ, 原因としてハトが多かった. 従来の報告と比べ消化器症状と筋関節症状の頻度は低く, 神経症状の頻度は高かったが, それ以外は類似していた. 抗菌薬投与から解熱までの期間はテトラサイクリン系抗菌薬が2日と最短で, いまでもテトラサイクリン系抗菌薬は最も有効な可能性がある....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2023-01, Vol.12 (1), p.11-18
Hauptverfasser: 石黒卓a, 中元康雄a, c, 上田みゆきb, 高田直美b, 高柳昇a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 1988年に海外から多数例のオウム病の研究が報告された. 当時と比べると環境衛生は改善され, 抗菌薬も開発された. 自施設で診療を行ったオウム病の市中肺炎27例を後方視的に検討した結果, 鳥への曝露歴は86%の症例に認められ, 原因としてハトが多かった. 従来の報告と比べ消化器症状と筋関節症状の頻度は低く, 神経症状の頻度は高かったが, それ以外は類似していた. 抗菌薬投与から解熱までの期間はテトラサイクリン系抗菌薬が2日と最短で, いまでもテトラサイクリン系抗菌薬は最も有効な可能性がある.
ISSN:2186-5876