肺腺癌の化学療法中デング熱を発症した1例

要旨:肺腺癌化学療法中に発症し, 診断し得たデング熱の1例を報告する. 症例は50歳代の男性. 3ヶ月間のミャンマー滞在から帰国後6日目に, 前医で進行肺腺癌に対する化学療法を施行した. 帰国後9日目からの発熱, 悪寒で当院を受診した. 皮疹と血球減少を認め緊急入院したが, その後, 血清デングウイルスNS1抗原が陽性となったためデング熱と診断した. 化学療法中であっても渡航歴があり, 発熱, 皮疹を伴う場合はデング熱などの輸入感染症の有無を鑑別する必要がある....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2022-07, Vol.11 (4), p.188-192
Hauptverfasser: 知光祐希a, 森近大介b, 松下瑞穂c, 米花有香b, 市原英基d, 岡田俊明b
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:肺腺癌化学療法中に発症し, 診断し得たデング熱の1例を報告する. 症例は50歳代の男性. 3ヶ月間のミャンマー滞在から帰国後6日目に, 前医で進行肺腺癌に対する化学療法を施行した. 帰国後9日目からの発熱, 悪寒で当院を受診した. 皮疹と血球減少を認め緊急入院したが, その後, 血清デングウイルスNS1抗原が陽性となったためデング熱と診断した. 化学療法中であっても渡航歴があり, 発熱, 皮疹を伴う場合はデング熱などの輸入感染症の有無を鑑別する必要がある.
ISSN:2186-5876