自己免疫性膵炎へのステロイド維持療法後にIgG4関連呼吸器疾患で再燃した1例

「要旨」 : 症例は54歳男性. 自己免疫性膵炎のためプレドニゾロン (prednisolone : PSL) 40mg/日が開始された. PSLは5mg/日へ漸減され, 治療開始より3年2ヶ月間で中止となった. その頃より乾性咳嗽が出現し, 胸部CTで気管支壁肥厚, すりガラス陰影, 右下葉の多発不整形陰影を認めた. 血液検査で高IgG4血症を認め, 経気管支肺生検によりIgG4関連呼吸器疾患と診断した. PSL 30mg/日で治療を開始し, 咳症状, 肺病変の改善を認め, PSL漸減中である. 自己免疫性膵炎でステロイド維持療法後の肺病変でのIgG4関連疾患の再燃は稀である....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2022-01, Vol.11 (1), p.31-36
Hauptverfasser: 山形祥世a, 徳安宏和a, 大村那津美a, 酒井浩光a, 石川総一郎a, 山崎章b
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 症例は54歳男性. 自己免疫性膵炎のためプレドニゾロン (prednisolone : PSL) 40mg/日が開始された. PSLは5mg/日へ漸減され, 治療開始より3年2ヶ月間で中止となった. その頃より乾性咳嗽が出現し, 胸部CTで気管支壁肥厚, すりガラス陰影, 右下葉の多発不整形陰影を認めた. 血液検査で高IgG4血症を認め, 経気管支肺生検によりIgG4関連呼吸器疾患と診断した. PSL 30mg/日で治療を開始し, 咳症状, 肺病変の改善を認め, PSL漸減中である. 自己免疫性膵炎でステロイド維持療法後の肺病変でのIgG4関連疾患の再燃は稀である.
ISSN:2186-5876