新型コロナウイルス感染症治療後に腹直筋の血腫と膿瘍を発症した1例

「要旨」 : 症例は51歳女性. 新型コロナウイルス感染症 (coronavirus disease 2019 : COVID-19) に罹患し, 人工呼吸管理と体外膜型人工肺を要した. 未分画ヘパリン (heparin) による抗凝固療法も開始した. 改善し人工呼吸器から離脱, リハビリテーション目的で当院へ転院, エドキサバン (edoxaban) に切り替えた. 腹痛を契機に撮影した造影CTで腹直筋血腫と膿瘍を認めた. 外科的なドレナージと抗菌薬の投与により軽快した. COVID-19の抗凝固療法により血腫や膿瘍を合併することがあり, 造影CTで早期に診断することが重要である....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2022-01, Vol.11 (1), p.21-24
Hauptverfasser: 近藤信幸a, 春原涼a, 山本遼a, 豊田まどかb, 羽鳥慎祐b, 神靖人a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 症例は51歳女性. 新型コロナウイルス感染症 (coronavirus disease 2019 : COVID-19) に罹患し, 人工呼吸管理と体外膜型人工肺を要した. 未分画ヘパリン (heparin) による抗凝固療法も開始した. 改善し人工呼吸器から離脱, リハビリテーション目的で当院へ転院, エドキサバン (edoxaban) に切り替えた. 腹痛を契機に撮影した造影CTで腹直筋血腫と膿瘍を認めた. 外科的なドレナージと抗菌薬の投与により軽快した. COVID-19の抗凝固療法により血腫や膿瘍を合併することがあり, 造影CTで早期に診断することが重要である.
ISSN:2186-5876