結節性硬化症に伴う多巣性微小結節性肺細胞過形成の経過観察中に巨大ブラが生じた1例

要旨: 症例は31歳, 女性. 両肺に多発結節影と右肺に嚢胞を認め, CTガイド下肺生検により結節影は多巣性微小結節性肺細胞過形成(multifocal micronodular pneumocyte hyperplasia: MMPH)と判明し, 結節性硬化症(tuberous sclerosis complex: TSC)の診断に至った. その後嚢胞が巨大化し, ブラ切除術を行い, MMPHに伴うチェックバルブ機構により生じた巨大ブラと診断した. MMPHが肺巨大ブラ形成に関与した報告はなく貴重な症例として報告する....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2021-11, Vol.10 (6), p.499-502
Hauptverfasser: 清水ゆかり, 川口紘矢, 丸山広高, 山根宏美, 安道誠, 伊藤清隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:要旨: 症例は31歳, 女性. 両肺に多発結節影と右肺に嚢胞を認め, CTガイド下肺生検により結節影は多巣性微小結節性肺細胞過形成(multifocal micronodular pneumocyte hyperplasia: MMPH)と判明し, 結節性硬化症(tuberous sclerosis complex: TSC)の診断に至った. その後嚢胞が巨大化し, ブラ切除術を行い, MMPHに伴うチェックバルブ機構により生じた巨大ブラと診断した. MMPHが肺巨大ブラ形成に関与した報告はなく貴重な症例として報告する.
ISSN:2186-5876