医療・介護関連肺炎の入院の契機となった肺炎による死亡とエンピリック治療抗菌薬の検討

要旨: 米国胸部疾患学会/米国感染症学会が成人市中肺炎ガイドライン2019を改訂し広域抗菌薬の初回投与が否定されたため, 医療・介護関連肺炎の初回抗菌薬の現状と入院死亡の関連を調査した. 合計158例を成人肺炎診療ガイドライン(2017年版)に従って分類し, 後方視的に検討した. 入院の契機となった肺炎の死亡症例は広域抗菌薬の有無で有意差はなかった. 敗血症あり/重症度が高い, または耐性菌リスクのある医療・介護関連肺炎でも, 全例で広域スペクトラムの抗菌薬を使う必要はないと考えられた....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2021-11, Vol.10 (6), p.441-448
Hauptverfasser: 長神康雄a, b, 下崎香c, 鳥井亮a, 永田一岐c, 杉原徹哉c, 木原洋美c, 南博子c, 下河邉久陽c, d, 佐々木優c, e, 加藤達治a, c
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨: 米国胸部疾患学会/米国感染症学会が成人市中肺炎ガイドライン2019を改訂し広域抗菌薬の初回投与が否定されたため, 医療・介護関連肺炎の初回抗菌薬の現状と入院死亡の関連を調査した. 合計158例を成人肺炎診療ガイドライン(2017年版)に従って分類し, 後方視的に検討した. 入院の契機となった肺炎の死亡症例は広域抗菌薬の有無で有意差はなかった. 敗血症あり/重症度が高い, または耐性菌リスクのある医療・介護関連肺炎でも, 全例で広域スペクトラムの抗菌薬を使う必要はないと考えられた.
ISSN:2186-5876