当院で入院加療した新型コロナウイルス感染症患者の臨床像 : 第1波と第2波の比較
「要旨」: 当院の新型コロナウイルス感染症の診療状況について4月前後の第1波と6月以降の第2波で比較検討し, 第2波で致死率が低下し重症化が抑制されていた. 重症化マーカーである白血球数, CRP, フェリチン, LDH, D-dimerは酸素吸入を要する中等症・重症群で有意な上昇を認め, 第2波では一部は有意な低下を呈したが, 第1波と同等に高値である群が存在した. 第2波では軽症から中等症への悪化は抑制されていないが, 中等症から重症への悪化が抑制されており, レムデシビル(remdesivir)やデキサメタゾン(dexamethasone)などの治療の早期介入が寄与している可能性が考えら...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2021-05, Vol.10 (3), p.236-244 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」: 当院の新型コロナウイルス感染症の診療状況について4月前後の第1波と6月以降の第2波で比較検討し, 第2波で致死率が低下し重症化が抑制されていた. 重症化マーカーである白血球数, CRP, フェリチン, LDH, D-dimerは酸素吸入を要する中等症・重症群で有意な上昇を認め, 第2波では一部は有意な低下を呈したが, 第1波と同等に高値である群が存在した. 第2波では軽症から中等症への悪化は抑制されていないが, 中等症から重症への悪化が抑制されており, レムデシビル(remdesivir)やデキサメタゾン(dexamethasone)などの治療の早期介入が寄与している可能性が考えられた. |
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ISSN: | 2186-5876 |