エンコラフェニブ/ビニメチニブによる薬剤性肺障害が疑われた1例

「要旨」: 症例は73歳男性. 悪性黒色腫に対してBRAF/MEK阻害薬であるエンコラフェニブ/ビニメチニブ(encorafenib/binimetinib)の併用療法が開始された. 2ヶ月後に嘔気が出現し1ヶ月休薬, 内服を再開した1週間後より咳嗽, 呼吸困難が出現したため当科を紹介受診した. 胸部CTで両側びまん性のすりガラス影を認め, 人工呼吸器管理のもとステロイドパルス療法を行い改善が得られた. 経過からエンコラフェニブ/ビニメチニブによる薬剤性肺障害が疑われ, 貴重な症例と考えられたため報告する....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2021-03, Vol.10 (2), p.144-148
Hauptverfasser: 後藤希, 飯島淳司, 三上智, 長崎公彦, 太田智陽, 小沢直也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 症例は73歳男性. 悪性黒色腫に対してBRAF/MEK阻害薬であるエンコラフェニブ/ビニメチニブ(encorafenib/binimetinib)の併用療法が開始された. 2ヶ月後に嘔気が出現し1ヶ月休薬, 内服を再開した1週間後より咳嗽, 呼吸困難が出現したため当科を紹介受診した. 胸部CTで両側びまん性のすりガラス影を認め, 人工呼吸器管理のもとステロイドパルス療法を行い改善が得られた. 経過からエンコラフェニブ/ビニメチニブによる薬剤性肺障害が疑われ, 貴重な症例と考えられたため報告する.
ISSN:2186-5876