わが国の呼吸器臨床病理の現状と問題点 - 病理医のアンケート結果より

「要旨」: 呼吸器病理診断の現状と問題点を明らかにする目的で日本呼吸器学会認定施設にアンケートを送付し, 呼吸器病理に関心の深い病理医94人(10.5%)から回答を得た. 86%が呼吸器病理における人材不足を感じ, 71%が呼吸器病理医を目指す若い医師は"増えていないまたは減っている"と回答した. 人材が増えない理由として病理医全体数の不足, 呼吸器病理の難解さ, 指導医不足が挙げられた. 65%は他施設の呼吸器病理診断に疑義を感じた経験があった. 呼吸器病理診断は憂慮すべき人材不足にあり, 日本呼吸器学会は日本病理学会と協力して教育・人材育成にあたる必要がある....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2020-09, Vol.9 (5), p.311-318
Hauptverfasser: 今泉和良a, b, 山谷睦雄a, c, 須田隆文a, d, 礒部威a, e, 大平徹郎a, f, 長内忍a, g, 川山智隆a, h, 國近尚美a, i, 佐野博幸a, j, 柴田陽光a, k, 新海正晴a, l, 多賀谷悦子a, m, 千葉弘文a, n, 松本久子a, o, 金子猛a, p
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 呼吸器病理診断の現状と問題点を明らかにする目的で日本呼吸器学会認定施設にアンケートを送付し, 呼吸器病理に関心の深い病理医94人(10.5%)から回答を得た. 86%が呼吸器病理における人材不足を感じ, 71%が呼吸器病理医を目指す若い医師は"増えていないまたは減っている"と回答した. 人材が増えない理由として病理医全体数の不足, 呼吸器病理の難解さ, 指導医不足が挙げられた. 65%は他施設の呼吸器病理診断に疑義を感じた経験があった. 呼吸器病理診断は憂慮すべき人材不足にあり, 日本呼吸器学会は日本病理学会と協力して教育・人材育成にあたる必要がある.
ISSN:2186-5876