2次治療のニボルマブが長期奏効中である肺扁平上皮癌, 胃癌の重複癌の1例

要旨:症例は76歳, 男性. 肺扁平上皮癌(cT4N3M1a, Stage IVA), 早期胃癌の重複癌と診断し, 1次治療としてカルボプラチン(carboplatin:CBDCA), ナブパクリタキセル(nab-paclitaxel:nab-PTX)を4コース施行し, 部分奏効が得られた. 治療終了1ヶ月後に肺癌が増大したため, 2次治療としてニボルマブ(nivolumab)を開始した. 肺癌, 胃癌いずれも縮小し, 治療効果は1年以上維持された. ニボルマブは多種の悪性腫瘍に適応があり, 重複癌に同時奏効する可能性がある....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2020-03, Vol.9 (2), p.113-117
Hauptverfasser: 中村祐太a, 徳永裕一a, 鎌田紘輔a, 竹野祐紀子b, 梅木健二b, 門田淳一b
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:症例は76歳, 男性. 肺扁平上皮癌(cT4N3M1a, Stage IVA), 早期胃癌の重複癌と診断し, 1次治療としてカルボプラチン(carboplatin:CBDCA), ナブパクリタキセル(nab-paclitaxel:nab-PTX)を4コース施行し, 部分奏効が得られた. 治療終了1ヶ月後に肺癌が増大したため, 2次治療としてニボルマブ(nivolumab)を開始した. 肺癌, 胃癌いずれも縮小し, 治療効果は1年以上維持された. ニボルマブは多種の悪性腫瘍に適応があり, 重複癌に同時奏効する可能性がある.
ISSN:2186-5876