ペグフィルグラスチムによる薬剤誘発性血管炎を発症した肺腺癌の1例

要旨:症例は80歳, 女性. 進行肺癌の4次治療としてカルボプラチン(carboplatin)+エトポシド(etoposide)を開始した. 1コース目で発熱性好中球減少症を認めレノグラスチム(lenograstim)を投与した. 2コース目でペグフィルグラスチム(pegfilgrastim)を投与したところ発熱や頸部痛を認め, 画像検査より大型血管炎が疑われた. 同薬剤による薬剤誘発性血管炎と診断し, プレドニゾロン(prednisolone)投与で改善を認めた. ペグフィルグラスチム投与後に不明熱を認めた場合には, 薬剤誘発性血管炎も鑑別に挙げるべきである....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2019-09, Vol.8 (5), p.344-348
Hauptverfasser: 楢崎唯, 高山裕介, 小林英里佳, 中村貴志, 益田健, 庄田浩康
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:症例は80歳, 女性. 進行肺癌の4次治療としてカルボプラチン(carboplatin)+エトポシド(etoposide)を開始した. 1コース目で発熱性好中球減少症を認めレノグラスチム(lenograstim)を投与した. 2コース目でペグフィルグラスチム(pegfilgrastim)を投与したところ発熱や頸部痛を認め, 画像検査より大型血管炎が疑われた. 同薬剤による薬剤誘発性血管炎と診断し, プレドニゾロン(prednisolone)投与で改善を認めた. ペグフィルグラスチム投与後に不明熱を認めた場合には, 薬剤誘発性血管炎も鑑別に挙げるべきである.
ISSN:2186-5876