特発性肺線維症に合併した難治性気胸に対し血液凝固第XIII因子製剤が奏効した1例

「要旨」: 症例は77歳男性. 特発性肺線維症と反復性の続発性気胸で入退院を繰り返し, 胸腔ドレナージと自己血胸膜癒着療法により一時的な改善を得て, 長期酸素療法導入のうえ経過観察されていた. 4回目の気胸では, 胸腔ドレナージと自己血胸膜癒着療法では奏効せず, 血液凝固第XIII因子活性が低値であったため, 第XIII因子製剤を投与したところ, 軽快し退院となった. 間質性肺炎に合併した難治性気胸の症例において, 血液凝固第XIII因子製剤の投与は有効な治療法になりうると考えられた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2019-07, Vol.8 (4), p.269-272
Hauptverfasser: 関谷宗之a, b, 笠木聡a, 太田春彦a, 高澤聖子a, 本間栄b, 吉村邦彦a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 症例は77歳男性. 特発性肺線維症と反復性の続発性気胸で入退院を繰り返し, 胸腔ドレナージと自己血胸膜癒着療法により一時的な改善を得て, 長期酸素療法導入のうえ経過観察されていた. 4回目の気胸では, 胸腔ドレナージと自己血胸膜癒着療法では奏効せず, 血液凝固第XIII因子活性が低値であったため, 第XIII因子製剤を投与したところ, 軽快し退院となった. 間質性肺炎に合併した難治性気胸の症例において, 血液凝固第XIII因子製剤の投与は有効な治療法になりうると考えられた.
ISSN:2186-5876