アセトアミノフェンによる薬剤性好酸球性肺炎の1例

「要旨」: アセトアミノフェン(acetaminophen)は好酸球性肺炎を引き起こす可能性がある. 症例は79歳, 女性. アセトアミノフェンを含有する総合感冒薬を内服後に呼吸困難を自覚した. 胸部CTで両側の肺野に多発性のすりガラス斑状影を認め, 末梢血および気管支肺胞洗浄液中の好酸球増多, 薬剤の投与歴, 過去の薬剤性肺障害に関する報告例からアセトアミノフェンによる薬剤性好酸球性肺炎と診断した. 被疑薬の中止とステロイド投与により速やかな改善を認めた. アセトアミノフェンは使用頻度の高い薬剤であるため, 肺障害に関する報告例の集積はきわめて重要である....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2019-01, Vol.8 (1), p.42-46
Hauptverfasser: 上田宰a, 新屋智之a, 内田由佳a, 木村英晴b, 笠原寿郎b, 北俊之a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: アセトアミノフェン(acetaminophen)は好酸球性肺炎を引き起こす可能性がある. 症例は79歳, 女性. アセトアミノフェンを含有する総合感冒薬を内服後に呼吸困難を自覚した. 胸部CTで両側の肺野に多発性のすりガラス斑状影を認め, 末梢血および気管支肺胞洗浄液中の好酸球増多, 薬剤の投与歴, 過去の薬剤性肺障害に関する報告例からアセトアミノフェンによる薬剤性好酸球性肺炎と診断した. 被疑薬の中止とステロイド投与により速やかな改善を認めた. アセトアミノフェンは使用頻度の高い薬剤であるため, 肺障害に関する報告例の集積はきわめて重要である.
ISSN:2186-5876