ペムブロリズマブ投与後に肺門・縦隔リンパ節にサルコイド様反応を認めた肺腺癌の1例

「要旨」 : 症例は48歳, 女性. 左大量胸水を認め, 肺腺癌, 胸膜播種と診断し, 初回治療としてペムブロリズマブを導入した. 速やかに腫瘍マーカーの低下とともに胸膜播種, 胸水は改善したが, 両側肺門・縦隔リンパ節腫大とPET/CT検査での同部位への著しいFDG 集積を認めた. 胸腔鏡下リンパ節生検を施行し, 壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイド様反応と診断した. 肺腺癌に対してペムブロリズマブ投与後に病勢コントロールと同時に認められたサルコイド様反応についての報告は乏しく, 貴重な症例と考えられた....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2018-05, Vol.7 (3), p.142-145
Hauptverfasser: 片佑樹a, 河崎勉a, 岡安香a, 鵜浦康司a, 下山武彦b, 熊谷二朗c
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 症例は48歳, 女性. 左大量胸水を認め, 肺腺癌, 胸膜播種と診断し, 初回治療としてペムブロリズマブを導入した. 速やかに腫瘍マーカーの低下とともに胸膜播種, 胸水は改善したが, 両側肺門・縦隔リンパ節腫大とPET/CT検査での同部位への著しいFDG 集積を認めた. 胸腔鏡下リンパ節生検を施行し, 壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイド様反応と診断した. 肺腺癌に対してペムブロリズマブ投与後に病勢コントロールと同時に認められたサルコイド様反応についての報告は乏しく, 貴重な症例と考えられた.
ISSN:2186-5876