ランダム皮膚生検, 骨髄生検で診断に至らずTBLBで診断し得た血管内リンパ腫の1例

「要旨」 : 症例は59歳の男性. 発熱と労作時息切れを主訴に当科を受診した. 汎血球減少, LDHおよび可溶性IL-2受容体の著明高値を認めたため血管内リンパ腫を疑った. 胸部造影CTでは全く肺野陰影を認めなかったため, 骨髄生検とランダム皮膚生検を施行したが陰性であった. その後PET CTにて両下肺野への集積を確認し, 同部位に対して経気管支肺生検を行い, 血管内リンパ腫の診断を得た. なお, 同時期に行ったランダム皮膚生検でもリンパ腫細胞が確認された. 血管内リンパ腫の診断における生検部位に関する文献的考察も含めて報告する....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2017-11, Vol.6 (6), p.463-467
Hauptverfasser: 堤大輔a, 石井稔浩a, b, 阿部航a, 宇佐川佑子b, 西田陽登c, 宮崎英士a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 症例は59歳の男性. 発熱と労作時息切れを主訴に当科を受診した. 汎血球減少, LDHおよび可溶性IL-2受容体の著明高値を認めたため血管内リンパ腫を疑った. 胸部造影CTでは全く肺野陰影を認めなかったため, 骨髄生検とランダム皮膚生検を施行したが陰性であった. その後PET CTにて両下肺野への集積を確認し, 同部位に対して経気管支肺生検を行い, 血管内リンパ腫の診断を得た. なお, 同時期に行ったランダム皮膚生検でもリンパ腫細胞が確認された. 血管内リンパ腫の診断における生検部位に関する文献的考察も含めて報告する.
ISSN:2186-5876