低γグロブリン血症を伴う肺炎を契機に診断されたGood症候群の1例

「要旨」 : 症例は82歳, 女性. 1年5ヶ月前, 前縦隔腫瘤を指摘されていた. 今回, 発熱, 咳嗽を主訴に当院を受診した. インフルエンザA型・肺炎球菌肺炎と診断し抗インフルエンザ薬, 抗菌薬を投与したが, 発熱は持続し呼吸状態も改善しなかった. 数日後, 低γグロブリン血症を認め, 免疫グロブリンを補充したところ感染は改善した. 後日, 前縦隔腫瘍に対してCTガイド下針生検を施行した. 病理所見は胸腺腫でありGood症候群と診断した. まれな疾患であるGood症候群を肺炎の加療を契機に診断したので報告する....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2017-09, Vol.6 (5), p.355-358
Hauptverfasser: 曽根原圭, 松尾明美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 症例は82歳, 女性. 1年5ヶ月前, 前縦隔腫瘤を指摘されていた. 今回, 発熱, 咳嗽を主訴に当院を受診した. インフルエンザA型・肺炎球菌肺炎と診断し抗インフルエンザ薬, 抗菌薬を投与したが, 発熱は持続し呼吸状態も改善しなかった. 数日後, 低γグロブリン血症を認め, 免疫グロブリンを補充したところ感染は改善した. 後日, 前縦隔腫瘍に対してCTガイド下針生検を施行した. 病理所見は胸腺腫でありGood症候群と診断した. まれな疾患であるGood症候群を肺炎の加療を契機に診断したので報告する.
ISSN:2186-5876