[Editorial] 呼吸管理の進歩
「要旨」 急性呼吸窮迫症候群による急性呼吸不全に対する人工呼吸管理は, 低容量換気とプラトー圧の制限といった肺保護療法に加えて, 高い呼気終末陽圧換気圧, 腹臥位療法などのopen lung approachによる人工呼吸関連肺障害の回避, 全身的な補助治療, 新しい換気療法の開発によって予後は確実に改善の方向にある. また, 非侵襲的陽圧換気療法のエビデンスも蓄積され, 適応範囲は拡大されつつある. また, 睡眠呼吸障害に対する治療も技術革新とともに日々進化しつつある. この進化し続ける呼吸管理の技術をうまく使いこなすことが要求される. 「急性呼吸窮迫症候群(acute respirator...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2014-11, Vol.3 (6), p.738-740 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 急性呼吸窮迫症候群による急性呼吸不全に対する人工呼吸管理は, 低容量換気とプラトー圧の制限といった肺保護療法に加えて, 高い呼気終末陽圧換気圧, 腹臥位療法などのopen lung approachによる人工呼吸関連肺障害の回避, 全身的な補助治療, 新しい換気療法の開発によって予後は確実に改善の方向にある. また, 非侵襲的陽圧換気療法のエビデンスも蓄積され, 適応範囲は拡大されつつある. また, 睡眠呼吸障害に対する治療も技術革新とともに日々進化しつつある. この進化し続ける呼吸管理の技術をうまく使いこなすことが要求される. 「急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome: ARDS)に対する呼吸管理と全身的な補助治療の進歩」 ARDSの死亡率は, 1980~1990年代では50%以上であったが, 2000年代になり30%を切るようになった. |
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ISSN: | 2186-5876 |