肺水腫様の特異な画像所見を呈したびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の1例

「要旨」:症例は73歳, 女性. 呼吸困難で亀田総合病院受診, 胸部画像検査で肺水腫様浸潤影を認め, positron emission tomography(PET)/computed tomography(CT)では, 左耳下, 両側頸部リンパ節, 肺野の蝶形浸潤影, 膵体部, 右腎臓, 左尿管, 尿管近傍リンパ節にstandardized uptake value(SUV)3.71~17.02の異常集積を認めた. 左耳下皮下結節の生検で, びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の診断となり, 化学療法により完全寛解. 「緒言」 悪性リンパ腫の肺病変は, 非特異的な症状を呈し画像所見も多彩で,...

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2014-05, Vol.3 (3), p.451-456
Hauptverfasser: 中島啓a, 末永孝生b, 山本紘輝a, 高井基央a, 杉原裕基b, 青島正大a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:症例は73歳, 女性. 呼吸困難で亀田総合病院受診, 胸部画像検査で肺水腫様浸潤影を認め, positron emission tomography(PET)/computed tomography(CT)では, 左耳下, 両側頸部リンパ節, 肺野の蝶形浸潤影, 膵体部, 右腎臓, 左尿管, 尿管近傍リンパ節にstandardized uptake value(SUV)3.71~17.02の異常集積を認めた. 左耳下皮下結節の生検で, びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の診断となり, 化学療法により完全寛解. 「緒言」 悪性リンパ腫の肺病変は, 非特異的な症状を呈し画像所見も多彩で, 診断が困難な病態である. 今回我々は, 肺水腫様の特異な画像所見を呈したびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse large B cell lymphoma:DLBCL)の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:73歳, 女性. 主訴:呼吸困難. 既往歴:20年前:悪性リンパ腫(右顎下リンパ節, 右頸部リンパ節が原発, 当時の診断名はdiffuse small cell cleaved lymphoma)を認め, 化学療法にて完全寛解.
ISSN:2186-5876