Pulmonary inflammatory myofibroblastic tumorの1例
「要旨」:症例は74歳, 女性. 人間ドックで胸部異常影を指摘され当院を紹介された. 胸部CTでは左S5に30mm大の腫瘤を認め, PET/CTでは同病変のみに異常集積(SUVmax 10.37)を認めた. 気管支鏡検査では確定診断に至らずも悪性疾患を否定できないため, 胸腔鏡下生検を施行した. 胸腔内を観察すると舌区に表面平滑な3cm大の腫瘤を認めた. 病変を含めて肺部分切除を行い, 迅速病理診断に提出したところ, 間質系組織の増殖を認めたが悪性所見はなかった. 免疫染色でのanaplastic lymphoma kinase(ALK)陽性と病理所見からpulmonary inflammat...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2013-09, Vol.2 (5), p.646-650 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」:症例は74歳, 女性. 人間ドックで胸部異常影を指摘され当院を紹介された. 胸部CTでは左S5に30mm大の腫瘤を認め, PET/CTでは同病変のみに異常集積(SUVmax 10.37)を認めた. 気管支鏡検査では確定診断に至らずも悪性疾患を否定できないため, 胸腔鏡下生検を施行した. 胸腔内を観察すると舌区に表面平滑な3cm大の腫瘤を認めた. 病変を含めて肺部分切除を行い, 迅速病理診断に提出したところ, 間質系組織の増殖を認めたが悪性所見はなかった. 免疫染色でのanaplastic lymphoma kinase(ALK)陽性と病理所見からpulmonary inflammatory myofibroblastic tumor(PIMT)と最終診断した. PIMTはまれな疾患で, 悪性腫瘍との鑑別は困難である. 「緒言」 炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(inflammatory myofibroblastic tumor:IMT)は, 炎症性偽腫瘍のサブグループの1つで, 筋線維芽細胞への分化を示す紡錘形細胞の増殖に炎症性細胞が混在する病変である. |
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ISSN: | 2186-5876 |