実地臨床におけるanaplastic lymphoma kinase陽性肺癌に対するクリゾチニブの使用経験
要旨:2012年3月にanaplastic lymphoma kinase(ALK)阻害薬であるクリゾチニブ(crizotinib)が承認され, 我が国でも一般診療に使用できるようになった. しかし, ALK陽性肺癌は頻度が低く, 実地臨床でのまとまった報告はない. そこで, 承認後の2012年3~7月の期間に, がん研有明病院において実地臨床としてクリゾチニブの治療を行った12例について効果と有害事象を検討した. 男/女は5/7例, 年齢中央値49歳, 非喫煙者/軽喫煙者は6/6例で, 腺癌であった. 奏効率は81.8%で, 有害事象は, 視覚異常, 肝機能障害, 消化器症状, 間質性肺炎な...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2013-07, Vol.2 (4), p.338-342 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨:2012年3月にanaplastic lymphoma kinase(ALK)阻害薬であるクリゾチニブ(crizotinib)が承認され, 我が国でも一般診療に使用できるようになった. しかし, ALK陽性肺癌は頻度が低く, 実地臨床でのまとまった報告はない. そこで, 承認後の2012年3~7月の期間に, がん研有明病院において実地臨床としてクリゾチニブの治療を行った12例について効果と有害事象を検討した. 男/女は5/7例, 年齢中央値49歳, 非喫煙者/軽喫煙者は6/6例で, 腺癌であった. 奏効率は81.8%で, 有害事象は, 視覚異常, 肝機能障害, 消化器症状, 間質性肺炎などを認めた. |
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ISSN: | 2186-5876 |