ダプトマイシンの関与が疑われた急性好酸球性肺炎の1例
「要旨」: 症例は61歳, 男性. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus: MRSA)感染を伴う糖尿病性足部潰瘍で, ダプトマイシン(daptomycin: DAP)による治療が開始された. 14日後, 発熱, 咳嗽, 呼吸困難が出現, 画像上両肺すりガラス陰影と胸水貯留が認められた. 末梢血および気管支肺胞洗浄液にて好酸球増加を認め, 同剤による急性好酸球性肺炎と診断, ステロイド治療により著明に改善を認めた. 本例はDAPによる好酸球性肺炎の国内初の文献報告である. ダプトマイシンは今後使用頻度が増すと予想され...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2013-05, Vol.2 (3), p.284-288 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」: 症例は61歳, 男性. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus: MRSA)感染を伴う糖尿病性足部潰瘍で, ダプトマイシン(daptomycin: DAP)による治療が開始された. 14日後, 発熱, 咳嗽, 呼吸困難が出現, 画像上両肺すりガラス陰影と胸水貯留が認められた. 末梢血および気管支肺胞洗浄液にて好酸球増加を認め, 同剤による急性好酸球性肺炎と診断, ステロイド治療により著明に改善を認めた. 本例はDAPによる好酸球性肺炎の国内初の文献報告である. ダプトマイシンは今後使用頻度が増すと予想され, 好酸球性肺炎を含めた薬剤性肺障害の発症に注意するとともに, 発症例の集積, 検討を要する. 「緒言」ダプトマイシン(daptomycin: DAP)は, 2011年7月, 日本でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus: MRSA)治療薬として承認された. |
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ISSN: | 2186-5876 |