気管支内に多発結節病変を認めたIgG4関連疾患の1例
「要旨」:症例は68歳, 男性. 2011年1月に咳嗽と胸部CTの異常陰影を主訴に高槻赤十字病院呼吸器センターを受診した. 胸部CTでは, 両肺野に散在するすりガラス陰影と多発する小結節影に加え, 縦隔・肺門リンパ節の腫脹を認めた, また左顎下腺腫瘤も認めており, 同部位を生検した結果, IgG4陽性形質細胞の浸潤を認めた. 外科的肺生検の結果, 肺野病変にも同様にIgG4陽性形質細胞の浸潤を認めた. 気管支鏡検査では, 気管支内腔に多発する小さな結節性病変を認め, これらの病変は, IgG4関連硬化性唾液腺炎およびIgG4関連肺疾患と診断された. プレドニゾロン1日30mgにて治療開始後,...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2012-11, Vol.1 (7), p.614-617 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」:症例は68歳, 男性. 2011年1月に咳嗽と胸部CTの異常陰影を主訴に高槻赤十字病院呼吸器センターを受診した. 胸部CTでは, 両肺野に散在するすりガラス陰影と多発する小結節影に加え, 縦隔・肺門リンパ節の腫脹を認めた, また左顎下腺腫瘤も認めており, 同部位を生検した結果, IgG4陽性形質細胞の浸潤を認めた. 外科的肺生検の結果, 肺野病変にも同様にIgG4陽性形質細胞の浸潤を認めた. 気管支鏡検査では, 気管支内腔に多発する小さな結節性病変を認め, これらの病変は, IgG4関連硬化性唾液腺炎およびIgG4関連肺疾患と診断された. プレドニゾロン1日30mgにて治療開始後, 自覚症状は速やかに改善し各病変も著しい改善を認めた. IgG4関連疾患において気道病変を認めることはあるが, 本症例でみられたような気管支内腔に多発する小結節病変はこれまでに報告されていない. 「緒言」IgG4関連疾患において, 気管支内腔に多発する小結節病変を観察したので報告する. |
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ISSN: | 2186-5876 |