ファイバー挿管用内視鏡マスク,VBMエンドスコピーマスクとインターサージカル・ブロンコスコピーマスクの性能比較:マネキン研究

2種類のファイバー挿管用内視鏡マスク,VBMエンドスコピーマスク(VEM)とインターサージカル・ブロンコスコピーマスク(IBM)の性能を比較した.マネキンに両マスクを装着し,陽圧換気をしながらファイバー挿管を行った.挿管時間,気管チューブとスコープの操作性,挿管操作前の換気量は,両マスク間に有意差を認めなかった.挿管操作により両マスクとも有意に換気量が減少したが,VEMは臨床的に問題ない程度であった.しかし,IBMでは挿管操作中のリークで換気困難となった.ファイバー挿管手技の行いやすさは両マスク間に差がなかったが,マスク換気に関して,IBMでは挿管操作中のリーク対策が必要であった....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2022/11/15, Vol.42(7), pp.563-569
Hauptverfasser: 神野, 正航, 三好, 早紀, 佐野, 治彦, 竹中, 伊知郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:2種類のファイバー挿管用内視鏡マスク,VBMエンドスコピーマスク(VEM)とインターサージカル・ブロンコスコピーマスク(IBM)の性能を比較した.マネキンに両マスクを装着し,陽圧換気をしながらファイバー挿管を行った.挿管時間,気管チューブとスコープの操作性,挿管操作前の換気量は,両マスク間に有意差を認めなかった.挿管操作により両マスクとも有意に換気量が減少したが,VEMは臨床的に問題ない程度であった.しかし,IBMでは挿管操作中のリークで換気困難となった.ファイバー挿管手技の行いやすさは両マスク間に差がなかったが,マスク換気に関して,IBMでは挿管操作中のリーク対策が必要であった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.42.563