医療刑事裁判において無罪となった23名の医療事故の検討
1950年から2017年までの法律雑誌などから医療に関する刑事裁判例を収集した.公判請求された127名中,無罪は23名で約18%であった.無罪となった23名では職種別では医師が最も多く,領域別では手術・治療が多かった.事故の原因別では,医療の質に関するものが多かった.一審が有罪であったが,控訴審で無罪が確定したのが3名であった.事故発生日から無罪が確定するまでに,最も長い人では11年超かかっていた.医療行為の正確な記録を残すことにより,行った医療行為に過失がないことを早期に検察官に納得させることが重要である....
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Veröffentlicht in: | 日本臨床麻酔学会誌 2021/11/15, Vol.41(7), pp.632-637 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1950年から2017年までの法律雑誌などから医療に関する刑事裁判例を収集した.公判請求された127名中,無罪は23名で約18%であった.無罪となった23名では職種別では医師が最も多く,領域別では手術・治療が多かった.事故の原因別では,医療の質に関するものが多かった.一審が有罪であったが,控訴審で無罪が確定したのが3名であった.事故発生日から無罪が確定するまでに,最も長い人では11年超かかっていた.医療行為の正確な記録を残すことにより,行った医療行為に過失がないことを早期に検察官に納得させることが重要である. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.41.632 |