がんサバイバーの麻酔・周術期管理

がんサバイバーの増加に伴いがんの重要な治療手段である手術を受ける患者も増加している.これら患者は,時にがん自体による身体機能・栄養状態の変化や術前化学療法・放射線治療などによる呼吸・循環器系,肝・腎系などの機能障害,血液生化学検査値の異常,さらには頭頸部照射による挿管困難などの合併など特殊な状態を有しており,その評価・管理には十分な注意が必要である.さらに,がん患者は,周術期にオピオイドを中心とした鎮痛薬を使用する場合も多いため,麻酔科医は手術時に選択する麻酔薬・方法やオピオイド(免疫系への影響など)のがんへの影響についても知識を有しておく必要がある....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2020/11/15, Vol.40(7), pp.597-603
1. Verfasser: 竹中, 元康
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:がんサバイバーの増加に伴いがんの重要な治療手段である手術を受ける患者も増加している.これら患者は,時にがん自体による身体機能・栄養状態の変化や術前化学療法・放射線治療などによる呼吸・循環器系,肝・腎系などの機能障害,血液生化学検査値の異常,さらには頭頸部照射による挿管困難などの合併など特殊な状態を有しており,その評価・管理には十分な注意が必要である.さらに,がん患者は,周術期にオピオイドを中心とした鎮痛薬を使用する場合も多いため,麻酔科医は手術時に選択する麻酔薬・方法やオピオイド(免疫系への影響など)のがんへの影響についても知識を有しておく必要がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.40.597