ICU患者の術後痛に対する末梢神経ブロックの有効性

末梢神経ブロックの有用性は広く知られているが,集中治療における報告は少ない.今回,ICU(intensive care unit)入室患者に行った末梢神経ブロックの鎮痛効果を,後方視的に検討した.2017年1月1日からの7カ月間に,薬物治療では痛みを十分に抑制できない術後痛に末梢神経ブロックを行った11例を対象とした.肋間神経領域の痛みが最も多く(8例,73%),末梢神経ブロックによりNRSは中央値6から2に低下した(P=0.002).鎮痛剤を使用するまでの最短時間は3時間,鎮痛剤を使用しなかった症例もあった.末梢神経ブロックはNRSを低下させICUにおいても有用であった....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2020/01/15, Vol.40(1), pp.28-31
Hauptverfasser: 亀山, 良亘, 志賀, 卓弥, 外山, 裕章, 熊谷, 道雄, 大西, 詠子, 山内, 正憲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:末梢神経ブロックの有用性は広く知られているが,集中治療における報告は少ない.今回,ICU(intensive care unit)入室患者に行った末梢神経ブロックの鎮痛効果を,後方視的に検討した.2017年1月1日からの7カ月間に,薬物治療では痛みを十分に抑制できない術後痛に末梢神経ブロックを行った11例を対象とした.肋間神経領域の痛みが最も多く(8例,73%),末梢神経ブロックによりNRSは中央値6から2に低下した(P=0.002).鎮痛剤を使用するまでの最短時間は3時間,鎮痛剤を使用しなかった症例もあった.末梢神経ブロックはNRSを低下させICUにおいても有用であった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.40.28