高機能患者シミュレータ (HPS) の未来に向けた想像的思考

[要旨] 多施設参加の第1回高機能患者シミュレータ(HPS)ワークショップを2002年12月に大阪で開催して後, 日本医学シミュレーション学会のもとで, 2018年まで28回のHPSワークショップを開催した. HPSの技術バックボーンは1995年に開発されたマネキンをマン・マシンインターフェースとして使用したコンピュータ上に構築された生理学的モデルの具体化に基づいているが, 近年では高速インターネット通信の発展による遠隔シミュレーション講習(TelSim)や, 拡張現実をHPSワークショップに追加すること, さらには仮想現実技術による仮想的環境下でのシミュレーションなど, 近未来の技術に伴う変...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2019-03, Vol.39 (2), p.226-231
Hauptverfasser: 森田耕司, 市川美智華, 五十嵐寛, 中島芳樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[要旨] 多施設参加の第1回高機能患者シミュレータ(HPS)ワークショップを2002年12月に大阪で開催して後, 日本医学シミュレーション学会のもとで, 2018年まで28回のHPSワークショップを開催した. HPSの技術バックボーンは1995年に開発されたマネキンをマン・マシンインターフェースとして使用したコンピュータ上に構築された生理学的モデルの具体化に基づいているが, 近年では高速インターネット通信の発展による遠隔シミュレーション講習(TelSim)や, 拡張現実をHPSワークショップに追加すること, さらには仮想現実技術による仮想的環境下でのシミュレーションなど, 近未来の技術に伴う変革が行われようとしている. 今回, 「想像し, 創造して, 現場に活かす」の主題の一つとしてこうした技術を背景とするHPSの未来に向けた想像的思考を述べる.
ISSN:0285-4945