Fontan循環成立後の小児における脳腫瘍摘出術の麻酔経験
Fontan循環成立後の6歳男児における脳腫瘍摘出術の麻酔を経験した.患児は左心低形成症候群に対してfenestrated total cavopulmonary connection法を施行されており,経過中に発見された脳腫瘍に対して摘出術を予定された.手術時間は長く出血量も多かったが,中心静脈圧を指標とした輸液・輸血療法と,肺血管抵抗上昇の予防により,安定した循環動態を得ることができた.開頭手術ではFontan循環にとって不利に働く要素が多く,患者の循環動態と脳灌流への影響を十分に理解した上で,適切な麻酔管理を行う必要がある....
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Veröffentlicht in: | 日本臨床麻酔学会誌 2017/09/15, Vol.37(5), pp.579-584 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Fontan循環成立後の6歳男児における脳腫瘍摘出術の麻酔を経験した.患児は左心低形成症候群に対してfenestrated total cavopulmonary connection法を施行されており,経過中に発見された脳腫瘍に対して摘出術を予定された.手術時間は長く出血量も多かったが,中心静脈圧を指標とした輸液・輸血療法と,肺血管抵抗上昇の予防により,安定した循環動態を得ることができた.開頭手術ではFontan循環にとって不利に働く要素が多く,患者の循環動態と脳灌流への影響を十分に理解した上で,適切な麻酔管理を行う必要がある. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.37.579 |