ビーチチェア体位下の肩関節鏡手術中に脳梗塞を発症した1例

63歳の男性.ビーチチェア体位下の肩関節鏡手術後に,遷延性意識障害と右半身麻痺をきたした.術中血圧は80-96/50-65mmHgで維持したが,数分間70/48mmHgに低下した.術直後のCT,MRIでは異常所見はなかったが,1週間後のMRIで広範囲の左脳皮質下梗塞が明らかになった.術後の血管造影で異常所見がなかったことから,術中の数分間の血圧低下を引き金に,脳梗塞が起こったと考えられた.低血圧には十分注意する必要がある....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2017/03/15, Vol.37(2), pp.181-185
Hauptverfasser: 重冨, 美智男, 工藤, 裕子, 山内, 直子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:63歳の男性.ビーチチェア体位下の肩関節鏡手術後に,遷延性意識障害と右半身麻痺をきたした.術中血圧は80-96/50-65mmHgで維持したが,数分間70/48mmHgに低下した.術直後のCT,MRIでは異常所見はなかったが,1週間後のMRIで広範囲の左脳皮質下梗塞が明らかになった.術後の血管造影で異常所見がなかったことから,術中の数分間の血圧低下を引き金に,脳梗塞が起こったと考えられた.低血圧には十分注意する必要がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.37.181