麻酔後回復室 (PACU) に新たに導入されたカプノメータによる呼吸数と目視法との比較

[要旨] 近年, 周術期の急性呼吸関連合併症の予防に関し米国麻酔科学会, 米国心臓協会などが声明を出している. 特に術後の呼吸抑制が問題視される中, 麻酔後回復室 (PACU) では呼吸数観察がおろそかにされる現状がある. 【方法】PACUにカプノメータを導入し, 患者38名を対象に目視法を基準として, カプノメータ, 胸壁インピーダンス法での呼吸数計測比較研究を行った. 【結果】目視法とカプノメータの呼吸数には有意な差はなく (p=0.475), 目視法と胸壁インピーダンス法では有意な差があった (p...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2016-11, Vol.36 (7), p.637-645
Hauptverfasser: 赤沼裕子, 片山正夫, 宮坂勝之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:[要旨] 近年, 周術期の急性呼吸関連合併症の予防に関し米国麻酔科学会, 米国心臓協会などが声明を出している. 特に術後の呼吸抑制が問題視される中, 麻酔後回復室 (PACU) では呼吸数観察がおろそかにされる現状がある. 【方法】PACUにカプノメータを導入し, 患者38名を対象に目視法を基準として, カプノメータ, 胸壁インピーダンス法での呼吸数計測比較研究を行った. 【結果】目視法とカプノメータの呼吸数には有意な差はなく (p=0.475), 目視法と胸壁インピーダンス法では有意な差があった (p
ISSN:0285-4945