各科手術での使用:小児手術─小児への使用の可能性

デスフルランは気道刺激性,刺激臭があることから,マスク導入を多く用いる小児麻酔では選択されにくい.しかし低い生体内代謝率や血液/ガス分配係数など,臓器への影響,覚醒の早さ,抜管までの時間など他の吸入麻酔薬と比較し有利な特性も持つ.当院では小児肝移植術の麻酔管理にセボフルランに加えデスフルランを導入した.当院におけるデスフルランでの小児肝移植術の麻酔管理を簡易に述べるとともに,セボフルランとデスフルランで管理した2群を対象に後方視的に周術期の血液検査,バイタルサイン,挿管日数,ICU滞在日数など比較検討した結果を提示した.これらより,デスフルランの新たな小児への使用の可能性を検討した....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2016/07/15, Vol.36(4), pp.476-478
Hauptverfasser: 馬場, 千晶, 行正, 翔, 小暮, 泰大, 糟谷, 周吾, 田村, 高子, 鈴木, 康之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:デスフルランは気道刺激性,刺激臭があることから,マスク導入を多く用いる小児麻酔では選択されにくい.しかし低い生体内代謝率や血液/ガス分配係数など,臓器への影響,覚醒の早さ,抜管までの時間など他の吸入麻酔薬と比較し有利な特性も持つ.当院では小児肝移植術の麻酔管理にセボフルランに加えデスフルランを導入した.当院におけるデスフルランでの小児肝移植術の麻酔管理を簡易に述べるとともに,セボフルランとデスフルランで管理した2群を対象に後方視的に周術期の血液検査,バイタルサイン,挿管日数,ICU滞在日数など比較検討した結果を提示した.これらより,デスフルランの新たな小児への使用の可能性を検討した.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.36.476