吸入器による局所麻酔吸入法とエアウェイスコープ®を用いた意識下挿管の有用性─気道確保困難症例と麻酔科医自身における試み

意識下挿管は手技の特性上,患者・麻酔科医双方にとって非常にストレスが大きく,安全かつ円滑に行うには麻酔科医個々の経験によるものが大きく,それは個人差がある.今回,麻酔科医(以下,被験者)に対して吸入器による局所麻酔法とエアウェイスコープ®(以下,AWS)を用いて意識下挿管を行った4例とその経験を元に実臨床に応用した1例を報告する.被験者への挿管経験の結果,局所麻酔薬の吸入のみでは反射抑制の個人差が大きく,全例安全に意識下挿管を行うのは難しく麻薬の併用が必要と考えた.実際の症例では麻薬を慎重投与することにより安全に挿管することができた.今回の方法は,慎重に症例を選べば意識下挿管時に非常に有用な方...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2016/01/15, Vol.36(1), pp.20-24
Hauptverfasser: 大城, 正哉, 吉村, 真一朗, 大城, 茜, 阪田, 敬子, 竹内, 広幸, 下里, アキヒカリ
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:意識下挿管は手技の特性上,患者・麻酔科医双方にとって非常にストレスが大きく,安全かつ円滑に行うには麻酔科医個々の経験によるものが大きく,それは個人差がある.今回,麻酔科医(以下,被験者)に対して吸入器による局所麻酔法とエアウェイスコープ®(以下,AWS)を用いて意識下挿管を行った4例とその経験を元に実臨床に応用した1例を報告する.被験者への挿管経験の結果,局所麻酔薬の吸入のみでは反射抑制の個人差が大きく,全例安全に意識下挿管を行うのは難しく麻薬の併用が必要と考えた.実際の症例では麻薬を慎重投与することにより安全に挿管することができた.今回の方法は,慎重に症例を選べば意識下挿管時に非常に有用な方法と考えられる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.36.20