ヘパリン抵抗性患者の開心術においてアルガトロバンを使用して人工心肺管理を行った1症例

44歳の男性.大動脈弁置換術において,人工心肺開始時にヘパリン投与,アンチトロンビン製剤投与しても,活性化凝固時間(activated clotting time:ACT)は400秒以下であった.ヘパリン抵抗性と判断しアルガトロバンを0.25mg/kg投与して人工心肺を開始した.人工心肺中,アルガトロバンは5〜8μg/kg/minで持続投与し,合併症はなかった.人工心肺からの離脱は順調で,止血に難渋することなく手術を終了した....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2015/11/14, Vol.35(7), pp.734-737
Hauptverfasser: 高野, 類, 松島, 桃子, 林, 智絵, 河手, 良一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:44歳の男性.大動脈弁置換術において,人工心肺開始時にヘパリン投与,アンチトロンビン製剤投与しても,活性化凝固時間(activated clotting time:ACT)は400秒以下であった.ヘパリン抵抗性と判断しアルガトロバンを0.25mg/kg投与して人工心肺を開始した.人工心肺中,アルガトロバンは5〜8μg/kg/minで持続投与し,合併症はなかった.人工心肺からの離脱は順調で,止血に難渋することなく手術を終了した.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.35.734