McGrath®喉頭鏡とAirwayScope®を用いた喉頭展開に必要な頭部伸展度の比較

McGrath®喉頭鏡とAirwayScope®を用いた喉頭展開に必要な頭部伸展度を計測した.正常頚椎の患者50名を仰臥位,頭部を中間位とし,角度計付きゴーグルを装着した.全身麻酔+筋弛緩下に,いずれかの喉頭鏡(各25名)を用いて喉頭展開し,角度計で頭部伸展角を計測した.また,ボランティア6名を対象に,X線的に計測した頭蓋-第4頚椎伸展角と頭部伸展角を比較した.McGrath®喉頭鏡とAirwayScope®を用いた喉頭展開に必要な頭部伸展角は,9.9±2.8°と6.6±2.8°であった(P<0.0001).また,頭部伸展角と頭蓋-第4頚椎伸展角との間には緊密な相関関係が認められた(r=0.9...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2014, Vol.34(7), pp.821-827
Hauptverfasser: 東, 加奈子, 喜多, 沙奈, 岩垣, 圭雄, 佐野, 治彦, 青山, 和義, 竹中, 伊知郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:McGrath®喉頭鏡とAirwayScope®を用いた喉頭展開に必要な頭部伸展度を計測した.正常頚椎の患者50名を仰臥位,頭部を中間位とし,角度計付きゴーグルを装着した.全身麻酔+筋弛緩下に,いずれかの喉頭鏡(各25名)を用いて喉頭展開し,角度計で頭部伸展角を計測した.また,ボランティア6名を対象に,X線的に計測した頭蓋-第4頚椎伸展角と頭部伸展角を比較した.McGrath®喉頭鏡とAirwayScope®を用いた喉頭展開に必要な頭部伸展角は,9.9±2.8°と6.6±2.8°であった(P<0.0001).また,頭部伸展角と頭蓋-第4頚椎伸展角との間には緊密な相関関係が認められた(r=0.94,P<0.0001).両喉頭鏡とも比較的少ない頭部伸展(おそらく頚椎伸展)で喉頭展開可能であり,頚椎不安定性を有する患者の気管挿管に有用である可能性が示唆された.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.821