小児麻酔領域でのエコー:麻酔管理─心臓外科手術麻酔におけるエコー検査の応用

小児麻酔領域でのエコーとして,心臓麻酔管理におけるエコー検査の有用性について解説する.新生児,特に未熟児の心臓麻酔管理においては脳室内出血や脳室周囲虚血の予防が肝要であり,この評価に経泉門脳エコー検査が有効である.また,経食道心エコー(TEE)の心臓麻酔領域での有用性は広く知られるところであるが,乳児期早期の患者に対するTEE検査では,成人と異なり気道への影響を考慮する必要がある.すなわち,プローブの形状の特性として,シャフトに比し,先端が若干大きく太い,マルチプレーンタイプでは挿入する深さにより,気道への影響が変化することの認識が重要で,対象となる患者の体型が小さいほど影響が生じやすいため,...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2014, Vol.34(5), pp.755-759
1. Verfasser: 門崎, 衛
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:小児麻酔領域でのエコーとして,心臓麻酔管理におけるエコー検査の有用性について解説する.新生児,特に未熟児の心臓麻酔管理においては脳室内出血や脳室周囲虚血の予防が肝要であり,この評価に経泉門脳エコー検査が有効である.また,経食道心エコー(TEE)の心臓麻酔領域での有用性は広く知られるところであるが,乳児期早期の患者に対するTEE検査では,成人と異なり気道への影響を考慮する必要がある.すなわち,プローブの形状の特性として,シャフトに比し,先端が若干大きく太い,マルチプレーンタイプでは挿入する深さにより,気道への影響が変化することの認識が重要で,対象となる患者の体型が小さいほど影響が生じやすいため,新生児や乳児では注意が必要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.755