虚血性心疾患発症患者の腹膜透析カテーテル留置術の麻酔管理で腹横筋膜面ブロックが有用であった1症例

虚血性心疾患発症患者の腹膜透析カテーテル留置術の麻酔管理で腹横筋膜面ブロックが有用であった1症例を経験したので報告する.症例:91歳男性,10年前より腎機能低下が進行していた.1ヵ月前に虚血性心疾患を発症したが,心臓カテーテル検査・治療をする前に透析導入が必要となり腹膜透析カテーテル留置術が予定された.意識下で超音波ガイド下腹横筋膜面ブロックを施行後,手術が開始された.皮膚・筋・腹膜切開時に軽度の疼痛を認めたため局所浸潤麻酔を追加したが,以後疼痛はなく循環動態も安定して無事手術が終了した.腹横筋膜面ブロックは全身状態の悪い患者の腹部体表面手術麻酔に有用であることが示唆された....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2014, Vol.34(3), pp.423-425
Hauptverfasser: 茂山, 泰樹, 松田, 昌子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:虚血性心疾患発症患者の腹膜透析カテーテル留置術の麻酔管理で腹横筋膜面ブロックが有用であった1症例を経験したので報告する.症例:91歳男性,10年前より腎機能低下が進行していた.1ヵ月前に虚血性心疾患を発症したが,心臓カテーテル検査・治療をする前に透析導入が必要となり腹膜透析カテーテル留置術が予定された.意識下で超音波ガイド下腹横筋膜面ブロックを施行後,手術が開始された.皮膚・筋・腹膜切開時に軽度の疼痛を認めたため局所浸潤麻酔を追加したが,以後疼痛はなく循環動態も安定して無事手術が終了した.腹横筋膜面ブロックは全身状態の悪い患者の腹部体表面手術麻酔に有用であることが示唆された.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.423