術中血圧管理に難渋した腹部神経芽細胞腫摘出術の麻酔経験

神経芽細胞腫摘出術では,まれに腫瘍細胞からのカテコラミン放出に伴う術中高血圧の発症が報告されている.われわれは,術前著明な高血圧ではなかったが,術中頻回に血圧上昇を起こした5ヵ月男児の神経芽細胞腫の麻酔を経験したので報告する.麻酔導入時から腫瘍摘出時まで頻回に血圧上昇をきたし,慎重な麻酔深度の調整と血管拡張薬の投与を必要とした.神経芽細胞腫の麻酔では,術中高血圧発症を念頭に置いた準備が必要である....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2014, Vol.34(3), pp.416-422
Hauptverfasser: 小嶋, 大樹, 土居, ゆみ, 香川, 哲郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:神経芽細胞腫摘出術では,まれに腫瘍細胞からのカテコラミン放出に伴う術中高血圧の発症が報告されている.われわれは,術前著明な高血圧ではなかったが,術中頻回に血圧上昇を起こした5ヵ月男児の神経芽細胞腫の麻酔を経験したので報告する.麻酔導入時から腫瘍摘出時まで頻回に血圧上昇をきたし,慎重な麻酔深度の調整と血管拡張薬の投与を必要とした.神経芽細胞腫の麻酔では,術中高血圧発症を念頭に置いた準備が必要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.416