マネキンを用いたエアウェイスコープ®補助下経鼻気管挿管の検討

マネキンを用いた経鼻挿管成功率を調べることで,エアウェイスコープ(AWS)補助下経鼻気管挿管の特性について明らかにすることを研究目的とする.AWSを挿入後,鼻腔から気管チューブ(ETT)を挿入した.頭位による影響,さらにETTの挿入角度や種類を変えて気管挿管成功率を調査した.後屈位のほぼ全例でETTは声門を通過したが,前屈位での成功率は有意に低かった.ETTの挿入角度により成功率が低下したが,種類による違いはなかった.AWSは他の補助具を必要とせず経鼻気管挿管に使用できるが,前屈位では成功率が低くなる.また,ETTの性質(弯曲,固さ)の違いは,先端の操作性に寄与し挿管成功率を上げる可能性が考え...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2014, Vol.34(1), pp.095-100
Hauptverfasser: 杉浦, 健之, 大内田, 絵美, 平手, 博之, 有馬, 一, 笹野, 寛, 祖父江, 和哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:マネキンを用いた経鼻挿管成功率を調べることで,エアウェイスコープ(AWS)補助下経鼻気管挿管の特性について明らかにすることを研究目的とする.AWSを挿入後,鼻腔から気管チューブ(ETT)を挿入した.頭位による影響,さらにETTの挿入角度や種類を変えて気管挿管成功率を調査した.後屈位のほぼ全例でETTは声門を通過したが,前屈位での成功率は有意に低かった.ETTの挿入角度により成功率が低下したが,種類による違いはなかった.AWSは他の補助具を必要とせず経鼻気管挿管に使用できるが,前屈位では成功率が低くなる.また,ETTの性質(弯曲,固さ)の違いは,先端の操作性に寄与し挿管成功率を上げる可能性が考えられる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.095