手術終了時におけるロクロニウム残存量の推定─Tivatrainer©を用いたシミュレーション

当施設での短時間の手術患者97名の麻酔記録をもとに,Tivatrainer©を用いて手術終了時のロクロニウム残存量(mg)の推定を行った.また,ロクロニウム残存量に対し分子的な拮抗に必要なスガマデクス量(mg)の推定も併せて行った.手術終了時のロクロニウム推定残存量は14.9±3.9mg(Max 24.3mg)であり,拮抗に要したスガマデクスの推定量は48.7±12.9mg(Max 79.7mg)であった.スガマデクス200mgの投与は,今回のシミュレーションではロクロニウムを安全にリバースできる十分な投与量であったと考えられる....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(7), pp.970-973
Hauptverfasser: 土井, 浩義, 井戸, 和己, 足立, 匡司, 米本, 紀子, 小林, 俊司, 仲谷, 憲
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:当施設での短時間の手術患者97名の麻酔記録をもとに,Tivatrainer©を用いて手術終了時のロクロニウム残存量(mg)の推定を行った.また,ロクロニウム残存量に対し分子的な拮抗に必要なスガマデクス量(mg)の推定も併せて行った.手術終了時のロクロニウム推定残存量は14.9±3.9mg(Max 24.3mg)であり,拮抗に要したスガマデクスの推定量は48.7±12.9mg(Max 79.7mg)であった.スガマデクス200mgの投与は,今回のシミュレーションではロクロニウムを安全にリバースできる十分な投与量であったと考えられる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.33.970