バージャー病に伴った難治性の痛みの主因に神経障害痛を疑った2症例
バージャー病に伴う難治性の痛みは虚血性組織傷害が主因と考えられており,血流改善を目的とした治療法が推奨されている.今回われわれは,血流改善を目的として抗凝固療法や交感神経ブロックなどを行ったにもかかわらず,長期の難治性の痛みが持続していたバージャー病患者の治療を経験した.患者は2名とも神経障害痛の臨床症状を呈していたため,その治療ガイドラインに従って治療を行ったところ数週間で著明な痛みの軽減が認められた.バージャー病患者の慢性痛の治療を行う際,血流改善で十分に痛みが軽減しない場合は,神経障害痛の治療に用いる薬物療法が有効な場合もあると考えられた....
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(7), pp.956-960 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | バージャー病に伴う難治性の痛みは虚血性組織傷害が主因と考えられており,血流改善を目的とした治療法が推奨されている.今回われわれは,血流改善を目的として抗凝固療法や交感神経ブロックなどを行ったにもかかわらず,長期の難治性の痛みが持続していたバージャー病患者の治療を経験した.患者は2名とも神経障害痛の臨床症状を呈していたため,その治療ガイドラインに従って治療を行ったところ数週間で著明な痛みの軽減が認められた.バージャー病患者の慢性痛の治療を行う際,血流改善で十分に痛みが軽減しない場合は,神経障害痛の治療に用いる薬物療法が有効な場合もあると考えられた. |
---|---|
ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.33.956 |