高度脊椎変形により少量の硬膜外血腫で神経症状を呈した1症例
止血凝固能異常のない高齢女性における帯状疱疹による疼痛に対して,硬膜外ブロックを施行したところ,施行後に神経症状を呈した症例を経験した.MRIで硬膜外血腫が認められた.血腫は少量であったが,脊柱管狭窄や椎体圧迫骨折などの高度椎体変形が存在したため血腫が拡散せず,局所的な神経圧迫により,神経症状が増強したと考えられた.高度脊椎変形を伴う患者への硬膜外ブロックでは,少量の血腫でも神経圧迫を起こす可能性があり,十分な注意が必要である....
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Veröffentlicht in: | 日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(5), pp.826-829 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 止血凝固能異常のない高齢女性における帯状疱疹による疼痛に対して,硬膜外ブロックを施行したところ,施行後に神経症状を呈した症例を経験した.MRIで硬膜外血腫が認められた.血腫は少量であったが,脊柱管狭窄や椎体圧迫骨折などの高度椎体変形が存在したため血腫が拡散せず,局所的な神経圧迫により,神経症状が増強したと考えられた.高度脊椎変形を伴う患者への硬膜外ブロックでは,少量の血腫でも神経圧迫を起こす可能性があり,十分な注意が必要である. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.33.826 |