麻酔中の誤薬防止のための薬剤シリンジラベル標準カラーコードについての史的研究

麻酔中の誤薬は最も一般的な有害事象であるが,原因の多くは薬剤シリンジの取り違えである.誤薬防止対策の一つとして,各国で薬剤シリンジラベルの標準カラーコードが制定されている.薬効別カラーコード制定の動きは,1980年代の南アフリカのStellenbosch大学のFoster 教授の原案から始まり,各国へと広がった.2008年にISO(国際標準化機構)がISO26825を策定した後は,各国の提言もISOに準じて改訂され現在に至っている.本稿では,薬剤シリンジラベルの標準カラーコードを文献的に調査し,制定の歴史をまとめた.日本でも国際標準のカラーコードを導入するとよいと思われる....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(5), pp.808-814
Hauptverfasser: 志田, 恭子, 祖父江, 和哉, 平手, 博之, 有馬, 一, 藤田, 義人, 笹野, 寛
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:麻酔中の誤薬は最も一般的な有害事象であるが,原因の多くは薬剤シリンジの取り違えである.誤薬防止対策の一つとして,各国で薬剤シリンジラベルの標準カラーコードが制定されている.薬効別カラーコード制定の動きは,1980年代の南アフリカのStellenbosch大学のFoster 教授の原案から始まり,各国へと広がった.2008年にISO(国際標準化機構)がISO26825を策定した後は,各国の提言もISOに準じて改訂され現在に至っている.本稿では,薬剤シリンジラベルの標準カラーコードを文献的に調査し,制定の歴史をまとめた.日本でも国際標準のカラーコードを導入するとよいと思われる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.33.808