絶食見直し・術前炭水化物負荷食導入時に直面する課題
近年,術前の長時間絶飲食という習慣をやめて,手術前に炭水化物負荷食を導入する施設が増えている.当院も飲水制限時間を緩和し,さらに炭水化物負荷食を院内の一部で導入したが,その過程で種々の課題に直面した.まず飲水制限時間を緩和する中で,(1)クリアフルイドの定義,(2)除外症例の設定,(3)絶飲水時間の具体的設定など,細かい検討が必要だった.また,確実な飲水許可指示を行うために,麻酔科術前指示の確認方法を細かく策定した.さらに炭水化物負荷食を食事として配膳する場合,食事オーダーをいつ,誰が,どのように出すかについては今も課題である.導入にあたっては事前にこれらのことについて検討しておく必要がある....
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Veröffentlicht in: | 日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(5), pp.790-795 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年,術前の長時間絶飲食という習慣をやめて,手術前に炭水化物負荷食を導入する施設が増えている.当院も飲水制限時間を緩和し,さらに炭水化物負荷食を院内の一部で導入したが,その過程で種々の課題に直面した.まず飲水制限時間を緩和する中で,(1)クリアフルイドの定義,(2)除外症例の設定,(3)絶飲水時間の具体的設定など,細かい検討が必要だった.また,確実な飲水許可指示を行うために,麻酔科術前指示の確認方法を細かく策定した.さらに炭水化物負荷食を食事として配膳する場合,食事オーダーをいつ,誰が,どのように出すかについては今も課題である.導入にあたっては事前にこれらのことについて検討しておく必要がある. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.33.790 |