人工関節手術における関節周囲カクテル注射による術後鎮痛

人工関節手術の術後急性期疼痛は強く,機能回復の阻害因子であるだけでなく,患者の満足度とも密接に関係する.術後鎮痛として,オピオイドを使用したIV-PCAや持続硬膜外麻酔,末梢神経ブロック,さらに最近注目されている関節周囲カクテル注射などが主に行われている.それぞれの鎮痛法の特徴を把握し,副作用を低減しながら最大の鎮痛効果が得られるように,いくつかの鎮痛法を組み合わせた多角的鎮痛法を採用することが望ましい.関節周囲カクテル注射は手技的な容易性と確実性で優れており,多角的鎮痛法のなかでも中心的な役割を担うと考えられる....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(3), pp.381-385
1. Verfasser: 池内, 昌彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:人工関節手術の術後急性期疼痛は強く,機能回復の阻害因子であるだけでなく,患者の満足度とも密接に関係する.術後鎮痛として,オピオイドを使用したIV-PCAや持続硬膜外麻酔,末梢神経ブロック,さらに最近注目されている関節周囲カクテル注射などが主に行われている.それぞれの鎮痛法の特徴を把握し,副作用を低減しながら最大の鎮痛効果が得られるように,いくつかの鎮痛法を組み合わせた多角的鎮痛法を採用することが望ましい.関節周囲カクテル注射は手技的な容易性と確実性で優れており,多角的鎮痛法のなかでも中心的な役割を担うと考えられる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.33.381