残存筋弛緩による呼吸抑制について

深呼吸ができない,手を強く握れないといった明らかな筋弛緩状態が見逃されることはまれであろう.臨床上問題なのは認識されにくい軽度(四連反応比0.7~0.9)の残存筋弛緩であり,これにより抜管後に上気道閉塞が生じ得る.残存筋弛緩による呼吸抑制を確実に回避するには,筋弛緩状態を測定し,それに見合った至適量のスガマデクスを投与すること,最終的に四連反応比の回復を確認することが重要となる....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2013, Vol.33(1), pp.156-160
Hauptverfasser: 鈴木, 孝浩, 葛西, 美貴, 山本, 悠介, 野本, 聡美, 見市, 光寿, 小川, 節郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:深呼吸ができない,手を強く握れないといった明らかな筋弛緩状態が見逃されることはまれであろう.臨床上問題なのは認識されにくい軽度(四連反応比0.7~0.9)の残存筋弛緩であり,これにより抜管後に上気道閉塞が生じ得る.残存筋弛緩による呼吸抑制を確実に回避するには,筋弛緩状態を測定し,それに見合った至適量のスガマデクスを投与すること,最終的に四連反応比の回復を確認することが重要となる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.33.156