疼痛疾患におけるガバペンチンの有効性とその長期効果
当院ペインクリニック外来でガバペンチンを処方された慢性疼痛患者を後ろ向きに調査し,初期効果やリドカイン療法の効果が,長期効果の予測因子になりうるかどうかを検討した.患者数は507例,帯状疱疹後神経痛160例,脊椎疾患167例,その他180例であった.ガバペンチンの維持投与量は757±417mg,服用期間は7.2±7.8ヵ月であった.初回投与時には64%,長期投与後では67%の患者で有効以上の効果を認め,疾患群ごとの有効性に差はなかった.また,初期効果において有効であった症例の92%が,長期投与後にも効果があった.副作用は25%でみられ,最も多かったのはふらつき,次に眠気であった.重篤な副作用は...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床麻酔学会誌 2012, Vol.32(3), pp.366-370 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院ペインクリニック外来でガバペンチンを処方された慢性疼痛患者を後ろ向きに調査し,初期効果やリドカイン療法の効果が,長期効果の予測因子になりうるかどうかを検討した.患者数は507例,帯状疱疹後神経痛160例,脊椎疾患167例,その他180例であった.ガバペンチンの維持投与量は757±417mg,服用期間は7.2±7.8ヵ月であった.初回投与時には64%,長期投与後では67%の患者で有効以上の効果を認め,疾患群ごとの有効性に差はなかった.また,初期効果において有効であった症例の92%が,長期投与後にも効果があった.副作用は25%でみられ,最も多かったのはふらつき,次に眠気であった.重篤な副作用はなく,副作用により内服の中止に至った症例は発生例のうち41%であった.今回の結果から,ガバペンチン投与初期の鎮痛効果により各患者のガバペンチンの長期効果が予測できる可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.32.366 |