エピドラスコピーに関する全国調査 エピドラスコピーのコストに関する調査―先進医療施設と先進医療を申請していない施設との比較

[要旨] 硬膜外内視鏡による難治性腰下肢痛の治療(以下, エピドラスコピー)は, 2004年に高度先進医療として認められた. 現在10施設でのみ先進医療として行われており, 保険診療の対象とはなっていない. 今回われわれは, エピドラスコピー治療の現状に関して, エピドラスコピーを施行している26施設にアンケートにて調査を行った. 先進医療施設においては先進医療を申請していない施設と比較して症例数が多かった. また, 先進医療を申請していない施設では診療請求額に差が認められたが, 平均して約16万円であった. 麻酔法は局所麻酔下に鎮静を行う方法が多かった. エピドラスコピーの効果についての多施...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2012-03, Vol.32 (2), p.296-300
Hauptverfasser: 石川亜佐子, 笹栗智子, 平川奈緒美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[要旨] 硬膜外内視鏡による難治性腰下肢痛の治療(以下, エピドラスコピー)は, 2004年に高度先進医療として認められた. 現在10施設でのみ先進医療として行われており, 保険診療の対象とはなっていない. 今回われわれは, エピドラスコピー治療の現状に関して, エピドラスコピーを施行している26施設にアンケートにて調査を行った. 先進医療施設においては先進医療を申請していない施設と比較して症例数が多かった. また, 先進医療を申請していない施設では診療請求額に差が認められたが, 平均して約16万円であった. 麻酔法は局所麻酔下に鎮静を行う方法が多かった. エピドラスコピーの効果についての多施設研究などでエビデンスを求めて保険診療となることが今後の発展につながると考える. 「はじめに」 硬膜外内視鏡による難治性腰下肢痛の治療(エピドラスコピー)は, 2004年に高度先進医療として認められた.
ISSN:0285-4945