「名市大麻酔パニックカード」の作成とその有用性について

名古屋市立大学病院麻酔科では2009年3月より,麻酔中の危機的状況に対する初期対応を簡潔に記した「名市大麻酔パニックカード」を作成し,麻酔器に取り付けて安全対策を行っている.設置8ヵ月後に,麻酔科医26名,手術室看護師44名に対し,有用性についてのアンケート調査を行い評価した.パニックカードを実際に使用した危機的状況に陥る例は非常に少なく,現時点での有用性を判断するのは難しかったが,アンケート結果からはカードがあることで安心感を持てるなどの感想を得られた.安心して麻酔業務を行えるという点で有用であり,偶発症に関する啓発の効果も含め,麻酔の安全性向上に貢献できていると考える....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2011, Vol.31(4), pp.707-713
Hauptverfasser: 志田, 恭子, 平手, 博之, 薊, 隆文, 笹野, 寛, 祖父江, 和哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:名古屋市立大学病院麻酔科では2009年3月より,麻酔中の危機的状況に対する初期対応を簡潔に記した「名市大麻酔パニックカード」を作成し,麻酔器に取り付けて安全対策を行っている.設置8ヵ月後に,麻酔科医26名,手術室看護師44名に対し,有用性についてのアンケート調査を行い評価した.パニックカードを実際に使用した危機的状況に陥る例は非常に少なく,現時点での有用性を判断するのは難しかったが,アンケート結果からはカードがあることで安心感を持てるなどの感想を得られた.安心して麻酔業務を行えるという点で有用であり,偶発症に関する啓発の効果も含め,麻酔の安全性向上に貢献できていると考える.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.31.707