鏡視下腱板修復術における術後持続腕神経叢ブロックを用いたリハビリテーション

腱板修復術後の痛みは術後のリハビリテーションにおいて関節可動域の拡大を妨げる大きな要因となり,術後痛管理が早期関節可動域獲得に大きく影響する.今回われわれは鏡視下腱板修復術15症例に対して術後持続腕神経叢ブロック(0.1%ロピバカイン6ml/h)の鎮痛効果と術後関節可動域の検討を行った.Visual analogue scale(以下VAS)は手術翌日の安静時23mm(中央値,以下同じ),肩関節最大挙上時44mmをピークに低下.他動挙上120°の獲得日数6.8日,術後10日までにおける他動挙上角度140°,術後3ヵ月の自動挙上角度136°であった.持続腕神経叢ブロックにて術後痛管理することで術...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2011, Vol.31(3), pp.477-482
Hauptverfasser: 山里, 政智, 宜保, さとこ, 井戸, 和巳, 前原, 大, 島袋, 泰, 島尻, 隆夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:腱板修復術後の痛みは術後のリハビリテーションにおいて関節可動域の拡大を妨げる大きな要因となり,術後痛管理が早期関節可動域獲得に大きく影響する.今回われわれは鏡視下腱板修復術15症例に対して術後持続腕神経叢ブロック(0.1%ロピバカイン6ml/h)の鎮痛効果と術後関節可動域の検討を行った.Visual analogue scale(以下VAS)は手術翌日の安静時23mm(中央値,以下同じ),肩関節最大挙上時44mmをピークに低下.他動挙上120°の獲得日数6.8日,術後10日までにおける他動挙上角度140°,術後3ヵ月の自動挙上角度136°であった.持続腕神経叢ブロックにて術後痛管理することで術後の安静時VASは有意に低下し,リハビリテーションは促進され早期関節可動域獲得を可能とした.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.31.477