超音波ガイド下硬膜外カテーテル挿入の実際

硬膜外カテーテル挿入を超音波ガイド下に行うと,穿刺予定の硬膜外腔がある椎弓間隙の位置に合わせて,皮膚刺入点,穿刺方向,深さを決めることができる.これらの利点により,穿刺の安全性の向上,患者の快適性の向上,穿刺にかかる時間の短縮などを期待できる.2008年1月に英国のNICE(National Institute for Health and Clinical Excellence)が超音波ガイド下硬膜外カテーテル挿入に関するガイダンスを発表し,挿入困難が想定される状況下では有用であるかもしれないと述べている.本稿では,2008年5月より導入した,われわれの施設における18ヵ月の経験をもとに,傍...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2011, Vol.31(3), pp.375-384
Hauptverfasser: 笹野, 寛, 水落, 雄一朗, 伊藤, 彰師, 薊, 隆文, 藤田, 義人, 祖父江, 和哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:硬膜外カテーテル挿入を超音波ガイド下に行うと,穿刺予定の硬膜外腔がある椎弓間隙の位置に合わせて,皮膚刺入点,穿刺方向,深さを決めることができる.これらの利点により,穿刺の安全性の向上,患者の快適性の向上,穿刺にかかる時間の短縮などを期待できる.2008年1月に英国のNICE(National Institute for Health and Clinical Excellence)が超音波ガイド下硬膜外カテーテル挿入に関するガイダンスを発表し,挿入困難が想定される状況下では有用であるかもしれないと述べている.本稿では,2008年5月より導入した,われわれの施設における18ヵ月の経験をもとに,傍正中斜矢状面像を用いた超音波ガイド下硬膜外カテーテル挿入法のピットフォール,今後の課題について述べる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.31.375